仕事帰りに寄り道するフィリップのお話。
登場人物
P:フィリップ
A:アレックス
路上
P:んっ…?(あれ…?あの猫…カマロに似てるな……。つーか、カマロじゃね!?まさか、家から出ちまったのか!?いや…でも、アルのやつ今日はオフだし家にいるよな?買い物にでも出たとき、知らずに一緒に出た…ってこともなくはねーか…。どうしよ、一応追っかけねえと…ッ!)
フィリップとアレックスの部屋
A:(フィリップからだ。電話なんて珍しい…)もしもし?
P:アルッ、カマロどこだ!?
A:カマロ?彼なら、リビングのキャットタワーで寝てるよ。
P:間違いなく?
A:うん。僕は今ソファで本読んでるから、目の前だし間違いない。
P:そっかぁ~~……だよな…。よかった……。
A:何かあったの?
P:それが、さっきカマロに激似な猫がいてさ。オレ、てっきりあいつが逃げ出しちまったのかと思って焦ったんだ。で、おまえに電話して確かめようとしてたら、その隙に見失っちまって…。
A:そうだったのか…。安心して、フィリップ。3時過ぎにおやつ食べて少し遊んでからは、もうほとんどずっと寝てるよ。君は、今帰り?
P:そう。もう少しで家に着くとこ。
A:じゃあ、気をつけてね。僕もそろそろディナーの用意するよ。
P:おお、ありがと!じゃあまたな。
路上
P:(――とは言ったものの……ここどこだ…。猫追ってて完全に迷った…。スマホでマップ見て確かめよ…。
…ああ、なんだ。3ブロック先がハニーストーン・アベニューか。意外とうちから近かったな。
あれ?何か工事してんぞ…何建ててんだろ?
……ペット用品店と動物病院!?最高の組み合わせじゃん!近所だし、アルに教えて良さそうなら今度からここに来るのもいいな。それに、せっかくここまで来たし、角のスーパーで何かおかず買っていくか)
…もしもしー、アレックス?今スーパーにいるんだけどさ。…そう、あそこ。何か必要なもんあるなら買っていくぞ!
END
(201230)