フィリップ

モデルとしての経験は浅いものの、一般家庭から這い上がってきたモデルたちでは決して手に入らない『大物俳優の息子』という希少価値を生まれながらにして持つため、1本の仕事のギャラは数万ドル単位に上ることも。仕事内容の大半は、ブランドのコレクションやキャンペーン、ショーが中心。

年収は50~60万ドルほど。ただ、下着やスーツ、時計やフレグランスといったメンズ向けアイテムの広告塔として需要が期待できるアレックスと比べ、フィリップのモデルとしての価値はその若さ、フレッシュさによる部分が大いにあると言わざるを得ない。

そのため、徐々にモデル業から退き、キャリアチェンジを図る必要性もあるだろう。とはいえ、姉2人を含め30歳からは母ヴァレリーの生前信託が入ることになっており、よほどの浪費をしない限り、おそらく一生涯に渡って経済的困窮に見舞われることはない。資産管理と運用は、母の立ち上げたファミリー財団及び資産管理会社に一任している。

アレックス

モデルとしての経験はフィリップ同様に浅く、ごく普通の中流家庭出身ではあるが、その真面目で明るい人柄から仕事上での人望も厚く、人脈作りも不得意ではないため、仕事が途切れることは無い。日々精力的に、雑誌やカタログの撮影、キャンペーン、ショーに参加している。そのため、幸いにも、他の多くの一般家庭出身のモデルたちのように、借金苦に苛まれながら安アパートで共同生活を送るといった経験は無い。

また、フィリップとの交際を公言してからは、2人で撮影する仕事もたびたび入り、それらの仕事に限っては契約料が数倍にはね上がることも。

年収は5万ドルほどで安定しており、同世代のモデルたちから比べると高い。ひとり暮らしをしているアパートの家賃は、1,100ドルほど。ちなみに、同じアパートで暮らすジェイドは半分ほど実家から援助を受けている。

ギャランティが現金ではなく衣装だった場合は、実家の自室に保管したり、ネットオークションに出して売上を慈善団体に寄付したりもしている。

同棲の概算費用(月額)
家賃$2,300
食費$700
光熱費$150
通信費$160
車両費$300
雑費$1,000
合計$4,610

交際費や保険料などの福利厚生といった各自での支出は除く。毎月最終日にアレックスが清算し、2人で折半している。ちなみに、フィリップは自家用車を持っておらず、移動はもっぱら公共交通機関もしくは配車サービスの『LOAD』で電動キックボードや高級車を使うため、交通費が月平均1,500~2,000ドルほどかかる。