『Reading nook』制作過程
大好きなクリスマスシーズンが終わってしまった…。
また1年経つまで町にクリスマスソングが溢れることもない。悲しい…。それにしても、ここから大晦日までの1週間は、1年の中で最も体感が短い1週間だと毎年思う。せっかく仕事も休みになるのに、それがすごく悔しい。とにもかくにも、いつまでもクリスマスムード全開なヘッダーもいかがなものかと思い、新しく季節の絵を描いた。
タイトルは『Reading nook』。
nookは「隅っこ」や「人目につかない場所」という意味で、reading nookは、家の片隅にある読書コーナーのイメージ。海外だとウィンドウシート/ウィンドウベンチ(出窓にソファのような腰掛けが付属している空間)を利用していることが多い様子。あのスペースやたらおしゃれで憧れるけど、実際座ったらさほど広くもないし、すぐ飽きてしまいそう…。でも欲しい(笑)
ラフ
今回は、初めて出会ったネバダ山中の小屋を借りてホリデー期間を過ごす2人という設定にしてみた。小屋のロフト部分にあるベッド(漫画『Friend zone』3ページ目参照)でまったりする2人+1匹。フィリップとカマロは遊び疲れて夢の中。
移動はアレックスが借りたレンタカーで。一般的には、猫は環境の変化に敏感な生き物だし、長距離の移動はストレスになるだろうけど、カマロは好奇心旺盛な子なので、たぶん大丈夫!(ご都合主義)
アレックスは読みかけの本を車やバッグに入れて移動することが多いので、今回の休暇でも就寝前に読もうと小屋に持ち込んだ模様。
ちなみに、コンセプトの元ネタは、放置中のイラスト2枚(『Happy Holidays』、『Daydreamin’』)。
下書き
アレックスのセーターの網目を描くのがしんどかった。なんでこんなフェンスみたいな網目にしちゃったんだろう自分…。イケメンが着ててかっこよかったからって安易に真似したのが間違いだった。
フィリップの姿勢は、ラフだともっとアレックスに寄って傾いていたけど、そっちのほうが良かったなと完成後に思ったものの時すでに遅し。
線画
人物、アレックスのセーターの網目、建物、背景手前の林、森と湖、遠景の山々の6レイヤーに分けて線画を描いた。窓枠のもさもさしたものはモミの葉とそれに絡めた電飾。
陰影
今回は影が多い絵なので先に陰影をつけた。
色塗り
ベースとなる色を置く(分かりやすいように陰影のレイヤーはここでは非表示)。屋内は暖色、屋外は寒色で分け、気温差のメリハリを色でも出せるようにした。
服の色は合ってなくて地味だけど、あとでレイヤーで効果をかけるのでとりあえずこれでOK。ブランケットとクッションは、前回描いたイラスト『Christmas sale』で購入したもの。
完成
照明を発光レイヤーで描き、全体に水彩などの効果レイヤーを重ねて完成。雪は、発光レイヤーにメディバンペイントの「ちりほわ光ブラシ」で白い点を適当に描き、それを移動ぼかしで垂直に少し動かしただけで簡単に描けた。遠景の山の木々は「油彩ブラシ」で垂直に短い線をたくさん描いたり消したりするだけ。窓についた氷は「ペンキ2ブラシ」でざかざか足した。
最後に、反省点。アレックスの顔、ぜったい線画段階のほうが可愛いよ~!!失敗した😭ごめんねアレックス😭
言い訳すると(笑)、まず画面サイズの関係で顔がもともとすごく小さいし、そこに色を塗るとなると、線画の持つ雰囲気を再現するのがとても難しいんだよね…。脳内だとみんなもっとカッコいいし可愛いから、ちゃんと描けるように上手くなりたい。
参考ブログ
How to Create the Perfect Cozy Reading Nook On a Budget
このブログに載っている三角窓の画像とほぼ同じアングルと雰囲気で描いた。