『Under the mistletoe』制作過程

今年も待ちに待ったクリスマスシーズン到来!ということで、新たなクリスマス絵を描いた。

タイトルは『Under the mistletoe』。意味は「ヤドリギの下で」。

これは欧米に根付いた風習に由来する。なんでも、「クリスマスシーズンに女性がヤドリギの下でキスを拒むと翌年は婚期を逃す」という謎伝説が発端で、現代ではもっぱら「ヤドリギの下で恋人同士がキスをすると幸せになれる、結婚の約束を交わす」というロマンチックなものらしい。

欧米では大変ポピュラーで、様々な作品のモチーフになるなどしているが、人前でスキンシップを取ることが苦手な人間の多い我が国では、この先商業展開することがあるのだろうか。でもイースターやハロウィンも昔よりどんどん商業化されてるし、ヤドリギグッズが売れまくる日も来るのかも…?

個人的に好きなヤドリギソング(とでも呼べばいいのか)はこの2曲。ヤドリギの下にいてもいなくても、クリスマス気分が盛り上がる。

以下、制作過程。

ラフ

アパートの玄関上に取りつけたヤドリギの下で、カマロにキスするアレックスとフィリップ。永遠に幸せでいてくれ。

下書き

フィリップが背中に隠し持っているのは、アレックスへのプレゼントのセーター。バッグにはバラの花束とカマロへのプレゼントであるちょっとお高い缶詰セットも入っている。今回買ったプレゼントはクリスマスに滞在先のロッジで交換し合う予定(後述)。

線画

花束はメディバンのバラブラシでベースを描き、後から少し手を加えた。

色塗り(ベース)

メディバンに新たに追加された「セーターステッチ」ブラシ各種をDLしてセーターの編み目を描いた。去年のイラスト『Reading nook』の手描き編み目と比べるとマシにはなったけどまだまだ下手。

完成

う~ん…なんか全体的に雑。

下書きの良いところ線画で死んだ気がするし、レイヤー効果でごまかした感がスゴい。なんならラフが一番可愛いと思う。でも題材と構図は好き。もっと上手くできたはずなのに~~と思うけど、できてないからこれが実力。体感として、4枚に1枚くらいこういうのがあるんだよなぁ…。次はもっとがんばるぞ!

ちなみに、クリスマス前後の2人のスケジュールは以下の通り。

22日:『Hot chocolate weather』『Got some new cat food』(カフェでランチデート後、カマロの餌購入)

23日:『Under the mistletoe』(クリスマスプレゼントと花束を用意したフィリップ)

24日:出会いのきっかけになったネバダのロッジへレンタカーで移動および宿泊(漫画『Honey』参照)

25日:『Reading nook』(カマロとロッジ内でくつろぐ+プレゼント交換)

26日~:ホリデー期間はロッジ周辺でウィンタースポーツを楽しんだり温泉に浸かったりして楽しく過ごす予定

地味に忙しいな…。

エンジェル・シティからネバダのロッジまではハイウェイ経由で約8時間かかる設定なので、運転するアレックスは特に大変…。本人はウッキウキでまったく苦にしてなさそうだけど。その有り余る気力体力が羨ましい。

2人が滞在している場所は、カリフォルニアとネバダの州境に位置するレイク・タホに似た架空の湖周辺で、冬季は完全に雪に覆われる。リゾート地の一角のため、衣食住には困らないが極寒の地であることに変わりはない。

2人のように車で訪問するにはチェーンは必須だし、寒さ対策もバッチリしなければならない。フィクションであるため、猫を連れていく絵にしたが、個体差はあれど実際にはストレスがかかるのは否めない環境だと思う(カマロごめんよ…)。

ところで、レイク・タホといえば、少し北にはあの悲劇的なドナー隊遭難事件が起こったドナー峠がある。そこを舞台にした『Highway Thru Hell: USA』というハイウェイ・レスキュー密着番組を数年前に観たが、とても面白かった。猛吹雪のハイウェイに夏タイヤでやってくるカモ…ならぬ無謀なドライバーたちが、雪道でスタックしたりスリップして難儀しているのを見つけては必死に奪い合う牽引会社同士の過酷な競争と駆け引き、そしてパワハラとケンカの応酬…。

あんな道をアレックスに運転させるの怖いな…と思うけど、彼らの選ぶ道はシエラネバダ山脈の東麓沿いを北上するルートで峠越えも無いので、さほど雪が積もってない…はず。ほどほどに休憩してがんばれアレックス!

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